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【AMED活用術】科学の信頼を築く「研究公正」を学ぼう!

AMED(エーメド)は、医療分野の研究開発を推進するために、研究支援だけではなく、医療分野の公正な研究活動を支えるための「研究公正」の取組も進めています。

研究の不正についてはニュースなどでご覧になったことはあるかと思います。「研究公正」とは、研究者が研究活動を行なう際に守るべき倫理・規範の基本概念の一つです。


なぜ「公正な研究活動」が求められるのか?

研究活動は、多くの先人の努力によって築かれた科学の歴史に、自分の研究で得られた結果を加えることにより、新たな知の体系を構築していく行為です。そのような研究活動で仮に不正に行われた場合、科学の歴史がゆがめられ、これまで努力して築き上げた科学全体の信頼を損なうばかりでなく、科学者に対する社会的信頼を著しく傷つけることになります。
            AMED教材「事例から学ぶ公正な研究活動」より

そのため研究者は、「特定不正行為(捏造、改ざん、盗用)をしない」ことはもとより、高い倫理観を持って、公正な研究がいかなるものであるかを十分に理解し、研究活動を行うことが責務として課されていると言えます。

個人のみならず社会で支えるために

一方、研究活動における不正を防ぎ、研究が公正かつ適正に実施されるためには、個人のみならず所属機関等が連携して研究公正活動を効果的に推進していくことが重要です。このため、AMEDでは、研究公正のための教材作成や研修の開催などの取組を実施するとともに、他の研究費配分機関とも連携し、研究不正の防止に向けて、研究倫理教育の推進に取り組んでいます。

■研究公正のための各種教材や研修のご案内

研究公正に関するヒヤリ・ハット集

>>「研究公正に関するヒヤリ・ハット集」

研究者が研究不正に手を染めてしまう背景には、悪魔のささやきに抗しきれなかった状況、あるいは、悪魔がささやいていることにすら気づけなかった状況があると考えられます。この資料では「ねつ造、改ざん、盗用」といった事例や、「データの収集・管理・処理」「研究室の運営、研究指導、ハラスメント」など、幅広い観点から研究不正のヒヤリ・ハット情報を共有しています。

研究者の皆様にこうした事例を紹介することで、似たような境遇になった時に思いとどまれるようにするために作成しました。

AMED教材「事例から学ぶ公正な研究活動」より

>>「事例から学ぶ公正な研究活動 ~気づき、学びのためのケースブック~ 普及版、考え方例集」

「普及版」は、研究者、研究倫理教育の講師・事務局員の方向けに、ディスカッション形式等「研究者参加型」の教育プログラムで活用できる効果的な教育教材として、これまで日本のみならず世界各国で行われた研究不正や生命倫理違反、利益相反違反などの具体的事象を紹介するとともに、そのポイントや問題点を提示しました。

「考え方例集」は、研究倫理教育の講師の方向けに、「普及版」の設問に対しての標準的な考え方例を紹介しています。

これらは各研究機関の研究倫理教育の高度化を支援するために作成しています。

>>「適正な画像処理方法 ~雑誌の投稿規定の解説~」

「事例から学ぶ公正な研究活動 ~気づき、学びのためのケースブック~ 普及版」の中でも、特に理解が必要な画像改ざんに関する問題について、改めて小冊子として、生物画像に対する画像処理を対象として、雑誌の投稿規定をもとに適正な画像処理について解説しています。

研究者が体系的に画像処理を学べるよう、作成しています。

出典「適正な画像処理方法 ~雑誌の投稿規定の解説

>>研究公正のための教育研修のご案内(2022年度)
・2023年3月9日(木)
「専門家から見た研究データの取扱い ~不正なデータ処理にならないために~」(オンラインセミナー)

何気なく、あるいは自己流でデータ処理を行い、あとで適切な処理ではなかったと気づく例は少なくないと思われます。本セミナーでは、研究者の方向けに、生物画像と統計解析について、過去の不正例や不適切なデータ処理例を紹介するとともに、適切なデータ処理について解説します。

本セミナーを通じて、研究不正防止の観点から生物統計と画像処理の関連性を学び、その気づきを所属の研究室の皆様と共有していただければと思います。

研究者の方はもちろん、研究を支援する方、また研究と直接関係ない方も、「研究公正」について知っていただければと思います。
こうした教材や研修を、ぜひお役立てください!

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#AMED #医療研究 #研究公正  

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